平成30年10月27日から11月11日まで、信州諏訪で「諏訪 紅葉三山巡り」という企画が行われていたので、11月4日から泊りがけで行ってきました。
企画内容は「諏訪のお殿様が参詣した三薬師「佛法紹隆寺」「温泉寺」「長円寺」にて、異なる彩りの紅葉を拝殿できます。夜間はライトアップされ趣のある幻想的な雰囲気に包まれた紅葉を楽しめます。」というもので、詳しくはこちらのHPに詳しく出ております。
⇒ 信州諏訪観光ナビ
また諏訪地方の御朱印はこちらにまとめておりますのでご覧ください。
東京から中央道で諏訪へ
日曜日に東京を出ました。幸い中央道の渋滞は全くなく快適なドライブでした。
昼食は「甲府南インター」を降りてすぐにある「風土記の丘農産物直売所」内にある「味菜工房」です。
ここは中央道を走る時の昼食の定番です。
素朴な味付けですが、しっかり「手作り」の料理がお手頃価格で食べられます。混んでいてそれでいて冷凍チンのSAの料理にお金を払うのは馬鹿らしいです。
農産物直売所なので新鮮な野菜を買えるのも魅力です。
高島城を見学
まずは「諏訪の浮城」高島城を見学です。
高島城入館料は1人300円ですが、JAF割引で1人200円でした。
ちょうど紅葉の季節でしたので場内は殊更美しく良い時期に見学できました。
もともとは諏訪湖に突き出る形で築城されたそうですが、明治期に諏訪湖が干拓された関係で、現在の形になったとのことです。
敷地内に「諏訪護国神社」があり、御朱印の情報もありましたので行ってみましたが、残念ながら誰もいらっしゃりませんでした。
諏訪氏の菩提寺の温泉寺へ
まずは一寺目の「温泉寺」です。
「温泉寺」は諏訪氏の菩提寺でとても格式の高いお寺です。中部四十九薬師霊場7番、諏訪三十三番観音霊場24番の札所にもなっています。
今回はイベント中でもありお寺の方の「お迎え体制」ですので、拝観のスムースです。
御朱印は授与所が特設されており拝観中に書いていただけました。
今回特別拝観の対象となった経蔵です。
また織田信忠軍が途中で略奪して来て、ここで放置された梵鐘も見せていただきました。
なかなかひどいことをするものです。こういう経緯が分かっているならば「返還する」ということはないのかも疑問ですが、昔はこんなものだったのでしょう。
温泉寺では御朱印を4種類いただきました。
ホテル鷺乃湯に宿泊
夕方になり早めに温泉に入りたかったので予約しておいた「信州・上諏訪温泉 琥珀色の自家源泉を持つ宿【ホテル鷺乃湯】」に向かいました。
諏訪に泊まるのは初めてでしたので「評判が良く、値段が少し高め」のところにしました。諏訪湖が一望できる眺望は素晴らしいです。
ただ、新館でしたので部屋は新しかったですが、正直な感想を言うと、お風呂がそんなに広くなかったのと、琥珀色の源泉というのもそれほどでもなく、温泉自体は「強くおすすめ」とは言えないです。
とは言え、上諏訪温泉自体があまり高い値段は取っていないようですので、そのあたりをホテル側も理解した上での良心的な価格設定かと思います。
なお今回は中でも高目の部屋を予約しましたので「部屋食」だったのですが、「部屋食」はあまり好きではありませんし、何よりホテル側も人手の確保が大変でしょうから、これは「もうやめて良いサービス」ではないかと思います。
この一帯は温泉旅館が固まっているようで「上諏訪温泉 双泉の宿 朱白(すはく)」「上諏訪温泉 ぬのはん」「諏訪湖畔に佇む歴史ある宿 かたくら諏訪湖ホテル」と並んでいます。外から見る限り、どこも同じようなグレードのようですので、どこに泊まっても大差ないのではと思いました。
またその並びに「くらすわレストラン」というおしゃれなレストランがあります。帰りに立ち寄って食べたところとても美味しかったので、宿泊は夕食付にはせずにそこで食べた方が良いと思います。
仏法紹隆寺で伝運慶作不動明王像など拝観
翌日はまずは仏法紹隆寺に向かいました。至る道がなかなかの狭さで少し怖かったですが、どうも「自主的一方通行」をしているようで対向車が来ることはなかったので良かったです。
こちらでは「伝運慶作不動明王像」や「諏訪大明神御本地普賢菩薩」などが特別拝観で公開されており非常に良かったです。
特に「伝運慶作不動明王像」は願成就院で拝観した運慶作の像と似通っており、国立博物館で行われた「運慶展」でも公開されたそうで必見です。
地方に行くと、こういう貴重な素晴らしい文化財を間近でゆっくりと見ることができるのでとても有意義です。
以降の公開は、人手がないため春秋の特別公開の時だけしかできないとのことです。良いときに来られてラッキーです。(今回の諏訪三山の企画で思いのほか観光客がたくさん来たそうでお寺の方も喜んでいました。)
拝観受付で書置きの御朱印をいただきました。
諏訪大社上社2社を参拝
ここから諏訪大社上社2社に向かいました。
こちらへは6年ぶりの参拝です。前回は御朱印をいただきだしたすぐの時でしたので感慨深いものがあります。
当時は御朱印のいただき方が良く分からずにいろいろな方のサイトを参考に勉強したものです。その恩返しをする意味でも御朱印情報を積極的に発信していこうと思います。
諏訪大社上社本宮
御朱印は前回の時にいただきましたので、今回は参拝のみです。
諏訪大社上社前宮
道路を挟んだ広い駐車場に停めましたが、本殿の前にも駐車場があり、そちらを利用すればこのように歩かなくても済んだようです。
ただし授与所は下にありますので御朱印をいただく場合は同じです。
ちょうどマイクロバスの団体とバッティングして少し混んでしまいました。
紅葉が美しい長円寺へ
諏訪神社上社を後にして、次は紅葉が美しいことで知られる長円寺に向かいました。長円寺は茅野市にあり、約7キロと少し距離があります。
地図だけ見ると山奥の方かと思いましたが、思いのほか開けていて、走りやすい道でしたので快適なドライブでした。
お寺は真っ赤に色づいたカエデがひときわ美しく、拝観の方よりもカメラを持った撮影の方で賑わっていました。
御朱印は寺務所前で受け付けていました。
木落し公園に立ち寄り
道中に「木落し公園」なるものを見かけたので、戻りの道で立ち寄りました。
御柱祭の「木落しの舞台」とのことです。思いのほか広くなったので、ここがテレビで放映される祭りの会場かはわかりませんが、なかなか良い眺めでした。
トコロテラスで昼食
本日の昼食はところてん&寒天を製造販売する「トコロテラス」内のレストランを利用しました。
ところてん&寒天と言っても和食ではなく、洋食系のレストランで、スイーツなども出していて、写真のとおりとてもオシャレな施設です。
ところてん&寒天はカロリーがないばかりか、トクホ製品でで使われている「難消化性デキストリン」と同様に食物繊維を豊富に含みますので、ダイエット効果が高い食物とされています。
私は現在減量中ですのでまさに「ここしかない」という選択です。
料理もデザートとても美味しく、建物もとても綺麗、しかもダイエットにやさしいと良いことずくめですので、諏訪へ旅行の際はおすすめです。
これは私の息子が言っていたことですが「旅行の行程を決めるときは、まず昼食をどこで摂るかを決めるのがコツ」だそうです。
確かに昼はここで食べると決めておけば、前後の行程の組み立てが簡単にできあがります。また昼食が良いと旅行自体の楽しさも増しますので、まさにその通りかと思います。
諏訪大社下社2社を参拝
ここから諏訪大社下社2社に向かいます。
こちらもすでに前回御朱印はいただきましたので参拝のみとなります。
諏訪大社下社秋宮
お湯が出ます。
諏訪大社4社の中でここが一番賑やかです。
諏訪大社下宮春宮
駐車場の入り口が小さいので見落として神社の裏まで回ってしまいました。
諏訪大社4社への参拝はこれで終了です。
手長神社の御朱印
今回は参拝しませんが以前いただきました手長神社の御朱印もご紹介しておきます。
ここから隣の岡谷市にあるお寺を少しだけ回りました。
岡谷市の平福寺と久保寺
となりの岡谷市にある御朱印を調べたのですが、比較的大きいお寺はここの2つでしたので時間が許す範囲で向かうこととしました。
岡谷市は中山道が通り、また昭和初期は製糸業で非常に栄えたそうですが、現在は見る限りとても寂しい雰囲気でした。
中山道が交通の動線から外れ、製糸業も衰退と、ダブルでダメージを受けてしまったので仕方のないことかもしれません。何とか応援してあげたいところです。
平福寺・日限地蔵尊
旧中山道に面してお寺があります。
こちらも明治の廃仏毀釈のおりに、諏訪大社の別当寺が廃寺となる中で檀徒や仏像等が引き継がれたとのことです。
日限地蔵尊の授与所がありますが、当日は閉まっていました。寺務所にて御朱印をいただくことができました。
久保寺
最後に湖畔にある久保寺に向かいます。
誰もいらっしゃらない雰囲気でしたが、本堂の縁側のところに「御朱印」と書いた箱が置いてあり、そちらで書置きをいただくことができました。
高台からの諏訪湖の眺めはすばらしいです。
片倉館の見学&千人風呂
再び諏訪湖畔に戻って片倉館の見学です。宿泊した「信州・上諏訪温泉 琥珀色の自家源泉を持つ宿【ホテル鷺乃湯】」のすぐ隣です。
館内の見学とお風呂がセットで900円でした。
非常に豪華な造りとスペースのゆとりが感じられる贅沢な建物です。昭和3年の建築だそうで、こんなに豊かだった日本が、この20年後に戦争で灰燼に帰すなんて考えられません。
大広間・宴会場です。
千人風呂というネーミングですがそこまで大きくはありません。深さが1.2mもありますので、とても温まりました。
「くらすわ」でディナー&お土産購入
夕方のいい時間となり、ここから東京に帰っても途中で食べるようなお店もわからないので諏訪でゆっくり食べてから帰ることとしました。
場所は片倉館からほんの少し歩いたところです。
ここはあの「養命酒」の会社が作った観光施設でとてもきれいでおしゃれな建物です。トイレも綺麗ですので休憩ついでに立ち寄りもおすすめです。
ディナーのオープンが1730からということで、下のお土産店でいろいろ買い物をして開店を待ちました。
高そうな雰囲気のレストランですが、ディナーコースが消費税込み4,000円からと雰囲気ほど高くはありません。ランチは2,000円とのことで休日には行列になるのもわかります。
⇒ くらすわ レストラン - 上諏訪/フレンチ [食べログ]
これから東京に車で買えるのでできるだ早く料理を出してくださいとお願いしたところ、快く対応していただけ、1時間少しで食べ終われました。
お店は豪華で、食事もおいしく、給仕のお兄さんも東京のホテルにいるような爽やか系イケメンでしたので、これで4,000円は安いかと思います。
⇒ くらすわ レストラン - 上諏訪/フレンチ [食べログ]
また諏訪に来たら利用したと思います。
食事を終え、東京に向かって車を走らせました。
諏訪は東京までは180km程ですのでそれほど遠くありません。東京~山梨間の中央道をもう少し走りやすく整備してくれれば、もっと観光客が来てもおかしくない魅力がある街かと思います。
諏訪紅葉三山巡りと諏訪大社4社参拝MAP
諏訪地方の観光案内はこちらをご覧ください。
諏訪地方の御朱印は私の別ブログの方にまとめておりますのでご覧ください。