滋賀県甲賀市の櫟野寺で2018年10月6日から12月9日までの間、御本尊の大開帳が行われましたので、11月23日に行ってきました。
当日まわった寺社は次のとおりです。
油日神社:滋賀県甲賀市甲賀町油日1042
櫟野寺:滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377
大鳥神社:滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野782
十楽寺:滋賀県甲賀市土山町山中351
田村神社:滋賀県甲賀市土山町北土山469
大池寺:滋賀県甲賀市水口町名坂1168
水口神社:滋賀県甲賀市水口町宮の前3
甲賀市一帯は旧東海道の街道沿いであり、京都にも近いことから古くから栄えてきました。
その関係で、歴史ある寺社がたくさんある見所の多いところです。
また甲賀忍者の里として、あるいは信楽焼の産地としても有名であり、それにちなんだ観光施設もたくさんあります。
草津から新名神で甲賀へ向かう
前日は草津駅前の ホテルボストンプラザ草津 びわ湖 に宿泊しました。
こちらのホテルはとても綺麗なホテルで人気も高いです。JR草津駅前すぐですのでとても便利です。
ここからレンタカーを借りて、新東名で甲賀へ向かいました。
高速まではわかりやすい広い道だけですし、高速に乗ってしまえばすぐですので、あまり宿泊施設のない甲賀に泊まることはないかと思います。
油日神社へ
まずは甲賀地域随一の名社である油日神社(あぶらひじんじゃ)に向かいます。
油日神社は油日岳に油の火のような光を発して降臨した「油日神」を祀った神社で、その創建は古く用明天皇または天武天皇の時代の創建と伝えられています。
また聖徳太子が社殿を建立したという言い伝えもあるほどの古社です。
凛とした雰囲気のある美しい神社です。
NHKの朝ドラ「てん」や「信長協奏曲」「大奥」などのドラマのロケに使われるのもうなずける「絵になる」神社です。
油日神社の御朱印は授与所にていただきました。
油日神社の御朱印
甲賀市御朱印巡りは油日神社からスタート。大きな神社でたくさんの参拝客かいらっしゃいました。 pic.twitter.com/kYtfNaTjcF
— まことのすけ (@mako_pee) 2018年11月23日
櫟野寺33年に一度の大開帳
油日神社から車で櫟野寺に向かいます。車で5分ほどととても近かったです。
車で走っている途中に油日神社で参拝していた方が歩いているのを見かけましたが、歩いてもそれほど遠いわけではありません。
こういう交通の不便な所ですと、目的地が同じなら車に乗っけてあげても良いかなといつも思うのですが、なかなか声がけする勇気もなく、うまい方法がないものかと思ってしまいます。
大開帳で祝日ということで櫟野寺はなかなかの混雑です。しかし、まだ朝の9時台でしたのでお寺に近い駐車場に停めることができました。
今回の正式な大開帳は33年ぶりですが、2016年末には東京国立博物館で 東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」
が行われており、そちらで拝観された方も多いと思います。
私もその時に拝観させていただいておりますので、その時以来ということになります。
櫟野寺の御本尊は、かつて境内に大きな櫟の木が生えていたから「いちいの観音」とも呼ばれています。
高さは約3.3mと日本最大級の仏像です。
創建は延暦11年(792)で、比叡山延暦寺の根本中堂を創建するに際し、必要な材木をこの地に求めて訪問したときに、その櫟の木に彫ったのが御本尊の十一面観音と言われています。
なるほど、大きくて美しいその観音様はずっと見ていたいほどでした。
やはり博物館ではなく、本来のあるべき場所で間近でみる仏様には、何とも言えない「雰囲気」みたいなものがあります。
御朱印は向かって右手にある納経所にていただきました。
御開帳の時の特別体制かはわかりませんが、書き手さんがお二人に加え、団体客用には別の方が後方で対応されており、なかなか合理的な体制を取っていて感心しました。
こういうお客様本位の対応は関西のお寺や神社の方が断然素晴らしいといつも思います。
櫟野寺の御朱印
甲賀大仏の御朱印
櫟野寺オリジナル御朱印帳
御朱印をいただいてから、しばらくすると団体のお客さんがゾロゾロと納経所にやってきていましたので、早めに来て正解でした。
また駐車場に戻ると団体バスがたくさん駐車していて、これでは御朱印をいただくどころか、拝観すらなかなか時間がかかりそうな状況でした。
続いて、らく野寺の御開帳です。かなりの混雑でしたので、朝早く行って正解でした。 pic.twitter.com/AXPZraWERA
— まことのすけ (@mako_pee) 2018年11月23日
大鳥神社に向かう
本日の目的である櫟野寺の御開帳は終えましたが、まだ午前中で時間がありますので、「甲賀三大仏」などを含めて見て回ることにします。
まずは櫟野寺から車で5分ほどの大鳥神社に向かいます。
道中は田舎の長閑な一本道だったのですが、自転車の集団が前にいて、中途半端に早いので抜くに抜けずに難儀しました。
大鳥神社は平安時代の元慶6年(882年)創建の古社で往時は神仏習合の下で大いに栄えたと伝えられています。
主祭神は素盞鳴命で「てんのうさん」とも呼ばれています。京都の八坂神社の西楼門を模した立派な門があります。
櫟野寺から行くと道に面した鳥居の手前を入る道がありますが、そこは駐車場ではないので、鳥居を通り過ぎてから右折して入ると神社の駐車場があります。
御朱印は授与所にていただきました。
大鳥神社の御朱印
らく野寺から少し走り、大鳥神社です。
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祇園西門を模した立派な楼門があります。 pic.twitter.com/LCKaOjUPq2
十楽寺と田村神社へ
次はここから少し離れて甲賀市土山方面に向かいます。十楽寺は新東名の甲賀土山インターを越えて、国道1号線沿いにあります。
カーナビに従って行った結果、かなり遠回りさせられました。国道1号線を素直に進んでUターンしたらすぐでした。
山門前に駐車できそうなスペースはありますが、そこは駐車場ではなく、広い駐車場が本堂裏側にあります。国道1号線から直接入ることができます。
十楽寺は「甲賀三大仏」の一つ阿弥陀如来像があり十一面観音立像と併せて平安時代於作です。
当日は櫟野寺の大開帳から流れて来たのか、参詣者はかなりいらっしゃりました。大きくて美しい仏様を近くで拝観出来ます。
御朱印は本堂内でいただくことができました。
十楽寺の御朱印
甲賀三大仏の一つ十楽寺。小さいお寺さんですが、裏手に広い駐車場があります。
— まことのすけ (@mako_pee) 2018年11月23日
国道1号線をUターンすればすぐのところ、ナビに大回りさせられました。 pic.twitter.com/Y4CdHNw0Uu
田村神社に立ち寄る
国道1号線を水口方面に向かいます。国道沿いに田村神社がありましたので立ち寄りました。
道の駅の向かいにいりますが、とてつもない広い境内にびっくりです。
境内脇の駐車場から入ります。
御祭神は坂上田村麻呂公で鈴鹿峠の悪鬼を討ったことから、この地に祀られたそうです。厄除けと交通安全の神として崇拝されています。
田村神社の御朱印
田村神社です。国道1号線沿い、道の駅の向かいにあります。
— まことのすけ (@mako_pee) 2018年11月23日
とっても広い神社です。
お参りの方が多かったです。 pic.twitter.com/QuyEDlNuQR
水口の大池寺へ
ここからさらに国道1号線を走り水口の大池寺に向かいました。
当日は観光客が非常に多く、駐車場はほぼ満車状態でした。
甲賀三大仏の一つですが、こちらは新しいお寺の雰囲気があります。創建は奈良時代ですが、後の兵火で全て焼けてしまい、江戸時代になって再建されたことに起因します。
有名な庭園「蓬莱庭園」は小堀遠州の作だそうで、なるほどどこかで見覚えがあるなと思いました。
庭園の方がかなりの混雑でしたが、行基作といわれる「一刀三礼の釈迦丈六坐像」の方はほとんど人がおらずゆっくり鑑賞できました。
御朱印は拝観受付でお願いしていただきました。
大池寺の御朱印
最後に水口神社へ
近隣の神社を探して、まずは柏木神社に行きましたが、誰もいらっしゃらず御朱印はいただけませんでした。
そこから足を延ばして、今度は水口神社に到着です。
垂仁天皇の御代創建の古社で、東海道宿場町として栄えた水口総鎮守です。
境内は「だたっ広い」という感じで公園みたいです。
社務所が寂しい感じがして、ベルを押しづらかったですが、普通に御朱印をいただけました。
水口神社の御朱印
水口の大池寺と水口神社。こちらで今日の参拝は終了です。
— まことのすけ (@mako_pee) 2018年11月23日
空振りも何ヵ所かあり、そんなには回れなかったです。 pic.twitter.com/lPVFasHxd4
少し時間が早かったのですが、昼食を食べずに回ってお腹も空いたので参拝はこれで切り上げ、草津駅までもどることにしました。
甲賀市周辺御朱印MAP
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