荘内空港から出羽三山神社へ
この日は前々から行きたかった庄内地方への御朱印旅行です。ANAのマイレージの有効期限が迫っていたので、休みを取って思い切って行きました。
空港でレンタカーを借りてまずは出羽三山神社へ向かいました。
レンタカーは各社いろいろあって、それぞれ各社のサービスがありますが、その都度その会社のポイントをもらっても結局使う機会がなかったりしますので、楽天トラベル(レンタカー)で予約するのが一番いいかなと最近は思っています。
荘内地方の天気は少し今一つでしたが、ほとんど車のいない道を爽快なドライブでした。しばらく走ると出羽三山神社の鳥居が見えてきました。
山道に入り神社を目指します。
到着です。
三神合祭殿です。手前は鏡池です。もう秋も深い上、ここは山の上ですので少し肌寒かったです。
社殿は合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもので、高さ28m、桁行24.2m、梁間17mの壮麗な建物です。
主に杉材を使用しており、内部は総朱塗で美しいです。
御朱印は写真の右手に見える納経所にて受付です。オリジナル御朱印帳もありましたので購入しました。
鐘楼と建治の大鐘です。国の重要文化財に指定されています。
堂は鏡池の東にあり、切妻造りの萱葺きで、小さいが豪壮な建物です。山内では国宝五重塔に次ぐ古い建物とのことです。鐘は建治元年(1275年)の銘があり、古鐘では、東大寺・金剛峰寺に次いで古く且つ大きいとのこと。
末社の列です。こういう風に並ぶとなかなか壮麗で見ごたえがあります。
訪れたのが11月末で、ほとんど雪が降るかという時期でしたので参拝の方はあまりいませんでした。少し肌寒く、物悲しい雰囲気の中での参拝でしたが、反対にこの神社の雰囲気には合っているのかなと感じました。
五重塔へ
車で一度下へ降りて五重塔を目指します。本来はこちらから山を登っていくのが正式な参拝方法ですが、今回は時短の参拝とさせていただきました。
こちらの方が本殿よりも観光的には有名ですので、そこそこ観光の方もいらっしゃいました。
五重塔へは歩いて十分程度ですが、こんな感じの道を行きますので、ある程度人がいてくれた方が怖くなくて良いです。
美しい自然の中を歩きます。
五重塔に到着です。国宝に指定されており、現在のものは約600年前に羽黒山の別当であった武藤政氏の再建と伝えられています。
記念撮影をして戻りました。こちらには御朱印等はありません。
帰りは滝のところに降りてみました。
随身門です。ここより先は出羽三山の神域となり、神域は遠く月山を越え、湯殿山まで広がる広大なものです。
鶴岡天満宮と荘内神社に参拝
晩秋の東北は日の入が早いので、少し薄暗くなってきました。ここから鶴岡市の市街地に向かいます。
まずは鶴岡天満宮です。鶴岡の学問の神様として崇敬されており15世紀ころの創建とされています。
駐車場は数台分ありますが、前の道が狭くて少し危なかったです。レンタカーが小さい車でしたので助かりました。
御朱印は授与所にていただきました。まだ16時ころでしたがどんどん暗くなっていきます。
次に荘内神社です。こちらは新しい神社で明治10年の創建です。
江戸後期から明治期に流行した藩祖を祀った神社のひとつです。庄内藩主の居城であった鶴ヶ岡城の本丸址に鎮座します。
絵柄の綺麗な御朱印帳がありますが当日はあいにく売り切れで購入できませんでしたが、ご親切にも郵送を受け付けていただきましたので、後日送っていただけました。
関連記事
鶴岡市の御朱印(出羽三山神社・荘内神社・鶴岡天満宮)
温海温泉 萬国屋へ
泊りは 温海温泉 萬国屋 にしました。高級旅館だけあって立派なエントランスです。
料理はこんな感じです。
前々から行きたいと思っていた旅館で楽しみにしていましたが、お客さんが少ない日だったのか閑散としてさみしい雰囲気でした。別に悪いというわけではありませんが、「普通」です。特に温泉がそれほどでもなかったので次回この地方に行くときは別の温泉地に行ってみようかと思います。
温海温泉 萬国屋から出発
前日は出羽三山神社から鶴岡市内をまわりましたが、今日は宿泊先の温海温泉 萬国屋さんから出発して酒田市に向かいます。
出発前に、まずはあつみ温泉内にある温泉神社に向かいました。
綺麗に整備されています。
中世はこの地方の領主である武藤氏が崇敬し、江戸時代に入ると庄内藩主酒井氏から庇護された歴史ある神社のようです。まわりに人の気配が全くなく、残念ながら御朱印はいただくことはできませんでした。
酒田市 即身仏で知られる海向寺へ
あつみ温泉を後にして高速で酒田市へ向かいます。少々距離はありますが、高速ですのですぐに着きました。
まずは即身仏で知られる海向寺に向かいました。
入口のところに数台分の駐車場があります。階段を昇って境内に入ります。
本堂です。まずは御本尊様にお参りします。
即身仏は左手の建物に安置されています。受付で拝観料を支払って入ります。お寺の方に案内と説明をしていただきました。
庄内地方には6体の即身仏がありますが、そのうち2体がこの海向寺即仏堂に祀られています。一つのお寺に2体の即身仏が祀られているのは全国でもここだけだそうです。
即身仏は死後に防腐処理する「ミイラ」とは違い、死後に腐乱しないよう数年かけて体中から油分などを抜くための厳しい修業が必要で、むしろ成功することが稀だとのことです。想像していたよりもかなり壮絶で、深く考えさせられました。
興味のある方はこちら 湯殿山系即身仏の里 [ 野沢博美 ] などに詳しく書かれています。
御朱印をいただくとともにオリジナル御朱印帳がありましたので購入しました。
酒田市内で御朱印巡り
続いて、事前に調べて情報をもとに御朱印をいただけそうな寺社をまわります。
下日枝神社
まずは海向寺の裏手にある下日枝神社に向かいました。立派な本殿でしたが人がいる気配がなく、社務所があるはずの場所にも行ってみましたが見当たらないので御朱印は断念となりました。
酒田大仏
続いて持地院酒田大仏です。
カーナビの誘導でお寺の裏手に出てしまいましたが、そちらに駐車場があったのですんなり停められました。
持地院の創建は応永2年(1395年)と古いお寺です。
酒田大仏はもともとは大正3年(1914年)に日清戦争と酒田地震の被害者の鎮魂の意味を込め建立されましたが、第二次世界大戦中に金属不足から軍に接収され、現在の大仏は平成4年(1992年)に新たに建立したものです。
御朱印は庫裏にていただくことができました。
当日は風が強く、この時間あたりから、みぞれ交じりの天気になってきました。
八雲神社
最後に酒田市街にある八雲神社です。そこそこ交通量の多い交差点にあるので駐車場に入るには注意が必要です。
別名「キュウリ天王山」とも言われるこの神社は、祭礼にキュウリをお供えし、ご祈祷していただいたキュウリをいただいて食すると一年間無病息災に過ごせると伝えられています。
御朱印は社務所にていただきました。
酒田市内を観光
寺社の参拝はここで切り上げ、せっかくですので市内の観光をしました。
海鮮どんや とびしま
酒田海鮮市場にある「海鮮どんや とびしま」で昼食です。
こちらは日本海で採れた魚介を使った新鮮な海鮮丼で有名なお店だそうです。
大混雑を予想して行きましたがそれほどでもなく入れました。
こんな感じです。
ここから日本海に浮かぶ島「飛島」向かう船が出ているようです。
山居倉庫
米どころ庄内のシンボル山居倉庫です。NHK朝の連続テレビ小説「おしん」の舞台にもなりました。
酒田市観光物産館を見学しました。
綺麗な館内でおみやげ物も充実しています。
オランダせんべいFACTORYへ
最後に「オランダせんべい」で知られる酒田米菓さんの見学施設「オランダせんべいFACTORY」に立ち寄りました。
「オランダせんべい」はとっても美味しいおせんべいで、以前、福島に住んでいた時によく買っていたのですが、東京では売っていないため寂しい思いをしていました。
こういう施設があるのを知り行ってみることに。
施設は工場のラインを見学する形になりますので出口に当たるところに車を置いて、そこから工場の車で入口まで送ってもらう形となります。
とても綺麗な施設です。
中の風景です。工場のラインでおせんべいが作られています。
ラインを出るところでおせんべいがいただけます。たくさん置いてありますので好きなだけ持って行っても良いみたいです。
最後に喫茶コーナーでおせんべいを食べながらコーヒーブレイクです。
おせんべいをトッピングしたアイスもあります。
こんなにおいしいのになぜか東京で買えない「オランダせんべい」です。荘内エリアでもっとプッシュしてお土産品としてメジャーにしていけばいいのにと思います。
通販では買えるようです。
酒田米菓 オランダせんべい 15袋入 (20枚×15袋入) /山形県 庄内地域産米100% 東北限定
カフェスペースでゆっくり休んでから、車で荘内空港に向かいました。
1泊2日の荘内地方の旅も終了です。
関連記事
酒田市の御朱印(海向寺・酒田大仏・八雲神社)
鶴岡・酒田御朱印の旅MAP