佐世保から平戸へ
以前の写真が出てきたので平戸の教会めぐりの旅をご紹介します。
佐世保出張の翌日の休みに平戸からぐるっと回って長崎空港まで行く行程を組みました。
まずは平戸城を見学しました。
天守閣からの海の眺めは写真のとおり素晴らしいものです。
それから城内にある亀岡神社にお参りしました。ベルを鳴らすと出てきて下さり御朱印をいただきました。
それから市内見学ということで平戸サビエル記念教会を訪れました。
緑の美しい教会です。1931年建築の比較的新しい教会でどこか近代的な趣があります。
こちらを見学してその美しさに感動してしまい、御朱印はほどほどにして教会群を見て回るプランに変更することにしました。
平戸から橋を戻って田平天主堂へ向かいました。
1918年建築の煉瓦造の教会ですがその姿は見下ろす平戸瀬戸、平戸大橋とのコントラストと相まって、絵心のない私でも絵画にしたいほどの美しさです。ここだけを見に平戸へ行ってもいいくらいのおすすめスポットです。
こちらの設計は教会堂を得意とした棟梁鉄川与助の設計及び施工で、彼は生涯仏教徒であったにもかかわらず、このような美しい教会をいくつも建設しています。
次に平戸島中央部にあるカトリック紐差教会へ。
こちらも鉄川与助の設計及び施工の真っ白なロマネスク調の大変美しい教会です。ここは本当に日本なのかと思うほど垢抜けたデザインでこれを明治の大工さんが作ったというのは驚きです。
最後に宝亀教会を見学しました。
ちょっと道がわかりづらかったですが何とか辿り着けました。平戸で一番古い教会だそうです。小じんまりしていますがとてもかわいいデザインで女性受けしそうな雰囲気です。建築的にも珍しい構造だそうです。こちらから見える海の景色がまた格別の美しさです。
世界遺産「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は隠れキリシタンの歴史とともに世界遺産の価値は充分にあると思います。是非実現していただきたいと思います。
上五島教会めぐり 東シナ海を望む珠玉の教会群
平戸の教会があまりに美しく感動したので、翌週は佐世保から船に乗って上五島の教会を観光することにしました。
前日の佐世保市内の居酒屋で食べた「うちわ海老」の刺身です。珍しいのでアップしておきます。
佐世保から高速船で向かいましたが、小さい船で大きく揺れることもあり結構怖かったです。ただし他の乗客は乗りなれているらしく寛いでいる様子でした。
上五島について予約してあるレンタカーで島内をめぐりました。 まずは青砂原天主堂へ。初代は1878年に建立され、現在の教会は1910(明治43)年建立で鉄川与助設計施工のものです。
次に曽根教会(1881)、冷水教会(1907年鉄川与助の最初の設計施工)と行きましたが外からの見学といたしました。
途中、休憩がてら停めた公園から東シナ海を眺めました。美しい景色にしばし時を忘れるほどでした。
次いで大曾教会(1916年、鉄川与助の設計施工)、鯛ノ浦天主堂とまわりました。
最後に「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会堂のひとつ頭ヶ島天主堂に行きました。上五島で最高の観光スポットですが残念ながら観光客は私一人でした。というか上五島に来てからほとんど人に接することなく1日が過ぎようとしています。それほど人の気配がない島です。
頭ヶ島天主堂は鉄川与助の設計施工の石積みの建築でとても重厚な教会です。美しさよりも迫力を感じる教会です。機会があれば是非見ていただきたい教会であります。
見ておきたい教会は回ったのでフェリー乗り場に戻って食事をと思ったのですが、時間が少し遅くなったせいか開いている飲食店は0。
仕方ないので地元のスーパーマーケットで地魚のお刺身などを買って休憩所で食べましたが、これがとても美味。五島列島の新鮮な魚ですから美味しいのは当たり前ですがこういう楽しみができるのも遠くまで来た御褒美かと思います。
美しい夕焼けの海を船で渡り佐世保まで帰りました。