御朱印旅紀行

全国の寺社を旅行して御朱印をいただいています。

喜多方御朱印の旅 長床・会津大仏

喜多方 御朱印巡り 

新宮熊野神社・長床

 前回の記事の上宇内薬師堂から北に向かいます。地図で見るとなかり近い距離に思えましたが、川があって橋があるのが結構遠いところだったので、ぐるっと回る形になってしまいました。

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 長床で知られる新宮熊野神社は天喜3年(1055年)源頼義の勧請の古社です。

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 大イチョウが有名で晩秋の紅葉とイチョウの落ち葉と長床のコントラストはとても美しくJR東日本のコマーシャルに使われ全国区で知られるようになりました。

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 私が以前福島にいたときに紅葉の時期に来たことがありますが確かにとてもきれいな景色でしたが、まだ有名になる前でしたので観光客も皆無でとても寂しかった記憶があります。

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 今回ほぼ20年ぶりに来てみましたが、神社の前も案内所ができて整備されており、しかも拝観料を取るようになっていてびっくりです。

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 神社で拝観料を取るところは全国でもなかなかありませんが、こちらは神社と言うより史跡のような位置づけですし、さびれて荒廃するよりは潤って整備された方が、管理する地元の方も参拝する観光客にとっても良いことですので、私は評価しています。

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 長床は神社の配電で藤原時代の貴族の住宅建築である寝殿造りの主殿の形式をふんだものです。神社は長い歴史の中で戦乱により荒廃したため、長床も当時のものではなく慶長19年(1614年)に会津を治めていた蒲生忠郷によって再建されたものです。以来、会津藩松平氏の祈願所として大切にされてきましたが、例によって明治の廃仏毀釈によってふたたび荒廃してしまいました。現在は地元の方々により維持されているというのが現状です。

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 神社には宝物館があり有名な文殊菩薩騎獅像があります。JR東日本が援助しているようで立派な宝物館でした。

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 御朱印は神社入り口の拝観受付でいただきました。入場の際に預けておくと帰りにいたたけます。わたしは参拝を終えてから御朱印をいただくことを原則にしていますが、拝観料を取るところはある意味「観光化」しているとの判断で、お金を払うときにお願いできるか聞くことにしています。

喜多方の街中へ

 続いて喜多方の街中に入ります。まずは北宮諏訪神社へ向かいました。

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 とても綺麗に整備され神社ですが、授与所は閉まっていました。ドアのところに宮司宅の地図が貼ってあり御用の方はこちらという表示がありましたが立ち寄らずに次へ向かうこととしました。

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 最近は御朱印をどうしてももらわなくてはという意識が減って、無理してまでもらう必要はないと思うようになりました。御朱印そのものよりも、御朱印を目的に寺社を巡り、その過程も楽しむというようになっているようです。

 次に市内の出雲神社に向かいました。会津に出雲神社というと奇異なように感じますが神社の歴史は古く、社伝によれば、正暦年間(990~995年)に陰陽師・安倍晴明が大國主命を奉斎したと伝わっています。

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 御朱印は神社脇の宮司さん宅の授与所にていただきました。

 

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会津大仏を拝観

 ここから喜多方市の北方へ向かい会津大仏で知られる願成寺に向かいました。少し距離があり、風景も一気に田舎になりましたが、それほどかからずに到着しました。

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 駐車場は境内にあり大仏は本堂の右の道を入ったところにあります。案内看板もあるのですぐにわかると思います。

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 大仏はガラスで仕切られたお堂に入っていますが、拝観料や特段の断りもなしに自由に参拝できます。鎌倉時代の作で寄木造りです。像高は2.41mで会津地方では一番大きい大仏様とのことです。

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(この写真はポスターを撮影しています。)

 御朱印は入ってすぐの大きい建物(とても歴史のある雰囲気です)の入り口を開けて声をかけると出てきてくださりいただくことができました。何の表示もなかったので、ためらっていましたが、庭で作業していた方が教えてくれました。

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 御朱印をいただく際に「御十夜会」(十日十夜の間1日6回念仏を唱えることで阿弥陀仏の慈悲に感謝する。全国で唯一、十日間実施している。)のご案内をいただきました。私は遠方なので残念ながら参加できませんが、誰でも参加可能なようですの興味のある方は行ってみたらいかがでしょうか。

 

 喜多方での御朱印巡りはこれで切り上げて、再び南へ下り、会津美里町方面に向かいますが、これはまた別の機会にご紹介したいと思います。

喜多方の御朱印はこちら 

喜多方市の御朱印(新宮熊野神社(長床)・出雲神社・会津大仏)

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